セブン(ネタバレ映画解説)あらすじ・結末・フリーマン真犯人説まで詳しく

2019年11月21日

この記事を読むのに必要な時間は約 25 分です。

セブン(ネタバレ映画解説)あらすじ・結末・フリーマン真犯人

はい、今日はこちら。

出典:goo.gl/qej1Yp

映画セブンです。

公開は1995年9月22日

監督:デヴィッド・フィンチャー

脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー

 

この記事はネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

内容はサイコスリラーです。

 

定年を7日後に控えた老刑事にモーガンフリーマン、

血気盛んな若き刑事をブラッドピッドが演じた作品で、

 

4週連続全米興行収入第1位を獲得し、

後の作品に多大な影響を与えた作品です。

 

この映画のあらすじ、キャスト、結末、解説、考察、豆知識など、

この映画セブンに関する事を暇に任せて書きました。

 

今日はこの映画セブンを、

出来るだけ分かりやすく解説したいと思います。

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ネタバレ解説映画セブン

この映画セブンが公開されてから、

この作品に何らかの影響を受けて、

作られている作品は数え切れません。

 

また、映画を紹介するブログなど読んでいると、

実に様々な考察をみなさんが、

されていて、あーでもない、こーでもないと、

この作品を熱く語っているのです。

 

その熱量はかなりのもので、

この映画の人気の高さが伺えます。

 

また、映像にも凝っていて、

クリエイターの方も好きと言っている方が多いです。

 

なので、熱心な映画ファンからすれば、今更という映画ですが、

まだ見た事がない人の為に、解説したいと思います。

 

そして、映画公開からかなりの時間が経過している為、

ネタバレありで、この映画を解説していきましょう。

 

まずは、この映画の日本版予告です。

セブンの主な登場人物

サマセット刑事(モーガン・フリーマン)

一週間後に定年を迎える老刑事。

退職間際に、この物語の事件が発生する。

 

この事件の犯人が「七つの大罪」をモチーフに、

人を殺している事に気付き、ミルズに助言する。

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ミルズ刑事 (ブラッド・ピッド)

若く血気盛んな新米刑事。

感情で動くタイプで、

あまり考える事は苦手なタイプ。

愛犬家で妻のトレーシーと2人暮らし。

自ら志願して犯罪が多いこの街の刑事になった。

 

トレイシー・ミルズ(グウィネス・パルトロー)

ミルズ刑事の奥さん。

子供を身ごもっているが、まだミルズには話していない。

子供を産む事にちょっと不安を持っている。

サマセットを食事に招待して、

サマセットとミルズの距離を近づける。

 

ジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシー)

七つの大罪にそって殺人を犯す犯人。

その正体は不明で、自分の指紋も消している。

ジョン・ドゥは日本における「名無しの権兵衛」の事。

映画セブンあらすじ

犯罪捜査を担当する老刑事サマセットは、

定年を7日後に控えていた。

 

サマセットが担当する街は、

犯罪が特に多く環境はとても悪い。

 

そんな街に志願してきた新人刑事ミルズが、

サマセットの元に配属されてきた。

 

これから、刑事を引退しようとする男と、

刑事として活躍したいと野心を燃やす2人の元に、

奇妙な事件が舞い込む。

 

現場に向かうと、とても太った巨体の男が、

座ったまま食べ物に顔を突っ込んで死んでいた。

 

その男は手と足を縛られていた。

 

その後の調べで、

被害者は銃を押し付けられて、

延々と12時間以上食べ物を食わせ続けらていた。

 

そして膨張した腹を蹴りつけられ、

内臓が破裂していた。

 

現場には買い物をしたレシートが2枚落ちていて、

犯人が2回も買い物している事が分かった。

 

サマセットは長年の勘から、

ただ殺す事が目的ではないので、

他に目的が有るはず、

この事件は始まりに過ぎないと連続殺人を予言する。

 

サマセットはもうすぐ定年なので、

この事件の担当から、降ろして欲しいと所長に願い出るが、

新人のミルズに任せるわけにもいかず、却下される。

 

捜査を続行するサマセットは、

被害者の家で冷蔵庫の裏にかかれた、

「GLUTTONY(暴食)」という文字と、

「地獄より光に至る道は長く険しい」と書かれたメモを発見する。

 

更に、その後もう1件弁護士が殺される事件が起こり、

現場には「GREED(強欲)」の文字が。

 

サマセットは、この事件の犯人が、

「七つの大罪」を元に犯人が殺人を犯していると見抜く。

 

サマセットは7つの大罪について図書館で調べた。

 

その調べた資料とメモをミルズに託す。

 

ミルズに七つの大罪について書かれた「神曲」と、

「カンタベリー物語」を読む様に助言するメモを渡した。

 

この事件から手を引いて、

ミルズに事件を託そうとしていたサマセットですが、

ミルズの奥さんトレイシーが流れを変える。

 

ミルズとサマセットの事務所に電話をしてきて、

トレーシーがサマセットを食事に誘ったのです。

出典:goo.gl/b88WAW

ミルズの家で食事をして、

サマセットとミルズ夫妻の距離が一気に近づく。

 

サマセットは捜査に協力するが・・・

七つの大罪って何?

ここで、この映画に出て来る用語の解説をしておきます。

 

まず、この映画に出て来る七つの大罪について説明します。

七つの大罪は、キリスト教の用語です。

 

人間を罪に導く可能性のある欲望や感情の事です。

キリスト教では、そういう感情が7つありますよ、

という教えがあるのです。

 

暴食、色欲、強欲、憤怒、

怠惰、傲慢、嫉妬

以上が、七つの大罪と呼ばれています。

ダンテの神曲(しんきょく)って何?

映画セブンの中でサマセットは、

七つの大罪について調べます。

 

そして、ミルズに神曲と、

カンタベリー物語を読めという助言をします。

 

これって、どんな内容なのか、

気になる人の為に簡単に解説します。

 

神曲はイタリアのダンテ・アリギエーリという人が書いた物語です。

 

この神曲に七つの大罪の話が出てきます。

その為にサマセットが読めと言ったのです。

 

神曲は、地獄篇、煉獄篇、天国篇と3部構成のなっていて、

ダンテが地獄や煉獄、天国をめぐる話なのですが、

 

地獄と天国の間に煉獄(れんごく)というものがあり、

出典:goo.gl/c6htWZ

煉獄は7階層の山になっていて、

傲慢 嫉妬 憤怒 怠惰 強欲 暴食 色欲

という順番になっている。

 

この山を登るごとに、その人間は浄められていき、

頂上は天国につながっているという事です。

 

この7つの階層が神曲に出て来る七つの大罪。

カンタベリー物語ってどんな話?

カンタベリー物語は14世紀の、

イングランドの詩人、

ジェフリー・チョーサーが書いた物語集です。

 

この話はカンタベリー大聖堂に巡礼に行く途中で、

宿でたまたま一緒になった人が、

退屈しのぎに、自分が知っている話をしていくという話です。

その話の中の牧師が話した物語の中に、

七つの大罪の話が出てきます。

ミルトンの失楽園ってどんな話?

1件目の殺人、

肥満の男の家でサマセットが見つけたメモ、

「地獄より光に至る道は長く険しい」

これを、ミルトンの失楽園だとサマセットが言うシーンがあります。

 

失楽園とは、イギリスの17世紀の詩人、

ジョン・ミルトンが書いた物です。

 

アダムとイブの話は、

誰でも何となく聞いた事があると思います。

あの話です。

 

神に創造されたアダムとイブは苦しみのない

楽園エデンの園に住んでいました。

 

園の中央には「命の木」と「善悪の知識の木」という、

2種類の木が生えていました。

 

神は「善悪の知識の木」の実は決して食べてはいけません、

食べたら死ぬよと言い、

アダムとイブは戒められていました。

 

純粋無垢なアダムとイブはその言いつけを守って、

生まれたままの姿で幸せに過ごしていました。

 

そこへ人間に嫉妬した悪魔が現れて、

イブをそそのかして「善悪の知識の木」の実を食べる事を勧める。

 

イブはその実を食べ、アダムにも勧めた。

 

「うん!こりゃいいね!」

 

という事で、アダムも食べた。

 

その結果、純粋無垢とは反対の感情次々と生まれた。

 

生まれたままの裸である事に恥じらいの感情も生まれて、

葉っぱで体を隠した。

 

神の言いつけを守れなかったアダムとイブは、

エデンの園から追放された。

 

苦しみの無い楽園から、苦しみがあり、

死もある人間の世界に行った。

という話です。

 

セブンでは、ミルズ刑事が善悪の知識の木の実を食べる前の、

アダムとイブという位置付けで、

アダムとイブをそそのかす悪魔をジョン・ドゥに与えています。

 

ミルズは単純で純粋無垢。

 

何も知らない、

ちょっとバカっぽい男に描かれていましたよね。

ネタバレセブンの結末

5つの事件が起きて、

7つの大罪のうち「ENVY(嫉妬)」と、

「WRATH(憤怒)」が残った状態で、

何と犯人の男が自首してきた。

出典:goo.gl/gbgZ3g

気持ち悪いオッさんですね。

男は名前も偽名で、経歴は全て消されていて、

全くの正体不明。

 

弁護士を通じて、死体を後2つ隠している。

 

サマセットとミルズを、

、死体のある場所へ案内すると言うのです。

 

2人が断れば、永遠に死体は見つからないと誘いをかけてくる。

 

一旦は、はねつけるサマセットとミルズだったが、

断れば、精神病を主張すると言われた為、

サマセットとミルズは男の案内する場所へ行く事を決める。

 

車の運転はサマセット、助手席にはミルズ。

 

後部座席にジョン・ドゥが乗った。

出典:goo.gl/3npDHZ

 

車の中でジョン・ドゥが言った犯行の目的はこうです。

 

「私は選ばれた者なのだ」

「自分が世の中の為に、殺人を犯した」

「殺された者は罪を犯している」

 

「自分がやった事は見せしめだ」

 

自分がやった事が教訓となり、

世の中が罪を犯した人間を許さなくなる。

という主張です。

 

やがてジョン・ドゥの指定の場所に到着する。

出典:goo.gl/pvdqvT

 

そこに、運送のバンが現れ、荷物を届ける。

 

その荷物はミルズ宛だった。

 

サマセットがバンに近づき荷物を出させる。

 

ミルズはジョン・ドゥを跪かせ拳銃をかまえる。

 

荷物の箱をサマセットはナイフで開けた。

 

中を見て、サマセットは驚く。

 

サマセットは言葉を発する事ができない。

 

状況を掴めないミルズ。

 

ミルズに向かって、ジョン・ドゥは話し出す。

 

「君を褒めているんだよ、かわいい女房もな」

 

「トレーシー」

 

ジョン・ドゥはミルズの妻の名前を言った。

 

「何だと!?」

驚くミルズ。

 

ジョン・ドゥは記者に変装して、

ミルズに妻がいる事を警察から聞き出していた。

 

そしてジョン・ドゥは言う。

「今朝君の家にお邪魔した」

 

サマセットが叫ぶ「銃を捨てろ!」

 

当然銃を持っているのはミルズだ。

 

また、喋り始めるジョン・ドゥ。

 

「平凡な男の楽しみを味わいたくてな」

 

「だが抵抗された」

 

 

「土産を持ってきた。女房の首だ」

 

「君の平凡な暮らしを妬んだ私も罪だ」

 

ミルズの奥さんの首を持ってきたというのです。

 

サマセットが2人の前に到着し、

 

自ら持っていた銃を捨てて、

ミルズに持っている銃を渡す様に促す。

 

「あの箱には何が?中身は何だ!」

ミルズは叫ぶ。

 

「言っただろ」

ジョン・ドゥが冷たく言い放つ。

 

混乱するミルズ。

 

「奴はお前に撃たせたいんだ」

 

「罪だ、怒りの罪だ」とジョン・ドゥが言う。

 

ミルズは妻が殺された事を悟った。

 

更にミルズを挑発する様に喋るジョン・ドゥ。

 

「女房は命乞いをした、子を身ごもっていると」

 

挑発を続けるジョン・ドゥを殴りつけるサマセット。

 

ミルズが妻の妊娠を知らなかった事に、

気付いたジョン・ドゥはニヤリと笑う。

 

「知らなかったのか」

 

ミルズが更にショックを受ける。

 

「こいつを殺せば、こいつの勝ちだ」

銃を渡す様に諭すサマセット。

 

「ああ、神よ!」

 

ミルズは引き金を引くのを必死で我慢した。

 

何度も引き金を引こうとしたが、

感情を抑えた。

 

しかし、妻の顔が浮かび。

出典:goo.gl/CHM3Bd

ミルズはジョン・ドゥに近づいた。

 

ミルズが引き金を引く事を確信したジョン・ドゥは目を閉じた。

 

ミルズはジョン・ドゥを撃ち殺した。

 

更に数発銃弾を打ち込む。

 

うなだれるサマセット。

 

ミルズは殺人を犯した事で、車で連行される。

 

分署の所長とサマセットはミルズを見送る。

 

定年を迎えて刑事を辞めるサマセットに、

ミルズの面倒は見る事を約束する所長。

 

「このあとは?」

所長の問いに、

 

「何とか、やっていくさ」

と答えるサマセット。

 

そして、

「ヘミングウェイが書いてた」

「この世は素晴らしい、戦う価値がある」と、

「後の部分は賛成だ」

 

end

モーガンフリーマン真犯人説

一部ネットではサマセット(モーガンフリーマン)が、

この事件の真犯人ではないか?

という噂があります。

サマセット真犯人説を唱える人の意見

■ミルズの妻が妊娠している事を、

何故かジョン・ドゥが知っていた。

(ジョン・ドゥが妻の妊娠をミルズに伝えた時、

サマセットはジョン・ドゥの顔を殴ったのも怪しい)

■サマセットの退職する7日前に都合よく事件が起こっている。

■七つの大罪にそって犯行を行なっているが、

裁かれた人が全部で9人いる。

飽食 肥満の男

強欲 弁護士

怠惰 廃人

色欲 娼婦

高慢 女優

嫉妬 ジョン・ドゥ

憤怒 ミルズ

ミルズの妻と子供

その為、七つの大罪は元々8つの枢要罪が起源で、

暴食、色欲、強欲、憂鬱、憤怒、怠惰、虚飾、傲慢
だった。

この8つのうちの、「憂鬱」がミルズの妻、

「虚飾」がサマセットではないか?という話です。

ミルズの妻は生まれて来る子供の事に対して、

不安があったので「憂鬱」、

 

サマセットは自分の子供を堕胎させて、

それを隠して刑事を続けていたので、「虚飾」というものです。

 

面白いですね。

サマセット真犯人説。

 

色々な見方があって楽しいです。

 

しかし、ちょっと無理があると思います。

 

ミルズの妻が子供がいるという事を、

命乞いした時に言ったと、

ジョン・ドゥ自身が言ってましたよね。

 

なので、ジョン・ドゥは妊娠の事を、

ミルズの奥さんに聞いたんだと思います。

 

サマセットがジョン・ドゥを殴ったのも、

子供が出来ていた事をミルズが知ったら、

怒りが増長して、ますますジョン・ドゥを撃ってしまう。

 

ジョン・ドゥを撃たら、ジョン・ドゥが勝った事になります。

 

また、この映画のエンディングは、

サマセットがジョン・ドゥを撃ち殺して、

ミルズの代わりに復讐を果たすという、

別バージョンもシナリオが用意されていたという事なので、

サマセット真犯人説はちょっと違うかなというのが感想です。

 

ジョン・ドゥは最低のサイコ野郎です。

 

ミルズの奥さんとお腹の中の子供は何も罪を犯していません。

なのに、自分の目的を達成する為だけに、殺したのです。

 

この映画のラストは本来ミルズが、ジョン・ドゥを撃って、

終わりだったそうです。

 

しかし、余りにも救いがないので、

サマセットのヘミングウェイの引用を付け足したそうです。

映画セブンの特徴

映画セブンのここがカッコイイという所を紹介します。

オープニングがかっこいい

セブンと言えば、

映画のオープニングがかっこいいです。

出典:goo.gl/5R7Yk6

タイトルデザイナーのカイル・クーパーの作品です。

ジョン・ドゥが自分の部屋でノートに変な事を、

 

シコシコ書いている様子や、

手の指の皮を切って指紋を消している所など、

不穏な雰囲気を演出するあの文字。

 

文字がプルプル震えていましたね。

 

また黒いフィルムに傷みたいなのも、

不気味さを増してましたね。

 

これは、ナインインチネイルズというバンドの「Closer」という曲の、

ミュージックビデオが元ネタです。

セブンのオープニングで使われた曲は、ナインインチネイルズの、

Closerのリミックスバージョンです。

銀残しの手法

この映画には銀残しという技法が用いられていて、

コントラストを強調した映像となっています。

本来銀を取り除く処理をあえて省く事により、

フィルムに銀を残す。

この手法は日本で生まれた手法で、

1960年の映画「おとうと」で初めて使われたのです。

日本が発祥だったんですね。

 

この銀残しが、この映画を見た時の、

恐怖感や不安感に繋がっていたんですね。

 

という事で、映画セブンについてでした。

セブンを見る

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