凶悪(実話の映画 )ネタバレあり凶悪の全てが分かる

2019年11月21日

この記事を読むのに必要な時間は約 13 分です。

映画「凶悪」は実際に起こった事件「上申書殺人事件」も元に作られた映画です。

事件の詳細は後ほどお伝えするとして、

この映画の公開は2013年9月21日、主演山田孝之、

監督は白石和彌(しらいしかずや)の作品です。

 

実際に起こった事件、しかも何人も殺されている凶悪事件である事から私も見るまでは、もしこの映画を見た後味が悪かった場合どうしようか?

と悩んだのだが、思い切って映画を見てみて、これは面白い!

と見た事を後悔しなかった映画です。

凶悪は実話ネタバレ解説

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映画凶悪とは?

映画凶悪は実際にあった事件、「上申書殺人事件」を元に作られている。

上申書殺人事件とは、死刑囚の元暴力団組長の後藤良次が、

雑誌「新潮45」に、今まで公になっていない殺人事件3件を告白する手紙を書いた事によって、明るみに出た事件の事を言います。

この手紙を書いた時、既に後藤は死刑の判決を受けていました。

その状態で、更に複数の殺人事件を告白したのです。

凶悪の原作

これが凶悪の原作です。

事件の内容や取材で分かった事などが、

細かく書かれています。

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

電子書籍版もあるので、読みたい人はすぐに読めます。

映画凶悪はこの原作を元に作られた映画です。

映画「凶悪」のあらすじ

スクープ雑誌の「明潮24」の編集部に手紙が届いた、この編集部に勤める藤井(山田孝之)に編集長は、手紙の送り主に会いに行くように指示する。

手紙を出した主は、既に死刑判決を受けている、元暴力団組長の男で、須藤(ピエール瀧)といった。この須藤は、まだ表に出ていない殺人事件3件に関与していると告白する。

この殺人事件には、主犯格の男がいて、この主犯格の男は、シャバにいて、

のうのうと一般庶民に紛れて、ごく普通の生活をしているという。

須藤はこの男を「先生」と呼んでいたという。

出典:goo.gl/ezEuBS

死の錬金術師先生

「先生」と須藤(ピエール瀧)に呼ばれる男、この男が死の錬金術師と言われた先生事、木村孝雄(リリー・フランキー)です。

木村は不動産ブローカーで、儲けていた。

しかし、その儲け方に不審な点がある。それは、木村の周りで財産を持っている老人達が次々と行方をくらましているのだ。

ネタバレ須藤が告白した事件(実話)の内容

映画は実際に起こった事件をほぼ忠実に描いています。

なので、この先の解説を読むとネタバレになりますのでご注意下さい。

石岡市焼却事件

先生が金銭のトラブルから、ネクタイで首を絞めて男を殺害した事件、

この殺害された男の死体の始末を須藤は木村と一緒に行っている。

 

茨城県石岡市にある知り合いの会社まで、死体を運び、焼却して死体を始末した。

映画「凶悪」でも、先生(リリー・フランキー)が殺害した男の死体を、

ピエールの車で運び、鉈でバラバラにして、焼却炉で焼く描写がある。

 

この事件は映画を見ても分かるが、高温で焼却されている為、

遺体は灰になっている為、遺体は見つからず、被害者の特定で出来なかった。

この事件後、先生は億単位の金を手に入れた。



北茨城市生き埋め事件

埼玉県大宮市の資産家の男性を拉致して、生き埋めにした事件。

生き埋めにしたのは、先生の持っている土地、この土地に遺体を埋めた。

しかも、生きているまま・・・

映画の有名なシーン。

 

「よし、ぶっこんじゃお!」

 

と、須藤(ピエール瀧)が中心となって、生き埋めにして、

その後、この男性の土地は、上申書に書かれたとおり、先生の名義になり、

その後売却されたのです。

 

この土地の売却で、先生は7000万手に入れている。

しかし、この事件、生き埋めにされた男性の遺体が見つかっていない。

遺体の発見を恐れた先生が、遺体を掘り起こして、証拠の隠滅を行なったと言われています。

日立市ウォッカ事件

2000年7月に、当時借金を抱えていたカーテン店を経営する男性を監禁し、

糖尿病と肝硬変を患っていた男性に対して、大量の酒を飲ませて、

殺害し遺体を遺棄した事件。

この事件は実は保険金殺人、なんとこの男性の家族もグルだったのです。

男性にかけられていた、生命保険は1億円で、先生と家族達で山分けされた。

(その後事件が明るみなり、家族は逮捕された)

実は、まだまだ他にも事件が

映画の中で、須藤(ピエール瀧)が記者の藤井(山田孝之)に、

実はまだ他にも事件があると言って、舎弟の五十嵐とやった保険金殺人の話をちらっとするシーンがるのですが、実は実際に起こった事件も、

この3件の事件以外にも、まだ他に事件があります。

実際にはこの映画で描かれていない、事件や未遂となった事件は他にもあるのです。

モデルとなった人物

先生こと三上静雄

出典:goo.gl/5yGPF9

この事件の主犯格の男で不動産ブローカー。

少し前に話題になった地面師みたいなもの。

資産を持っている弱者をターゲットにその資産を奪い転売する。

 

サイコパスの側面があり、動物などを虐待していたとも言われている。

自分1人では犯罪を犯す度胸も腕っ節も無いが、後藤という暴力だけが得意という武器を得た事から、様々な犯罪に関わった。

後藤の上申書により逮捕され、無期懲役が確定した。

現在は刑務所に収監されている。

後藤良次

出典:goo.gl/HaJSX5

元暴力団の組長だったが、組みを解散してから三上の元で不動産の仕事を学ぶ。

極道時代に対立する組長を射殺した事があり、大前田の殺し屋と呼ばれていた。

上申書殺人事件が明るみなる前に、宇都宮事件で逮捕されていて死刑判決を受けていた。

宇都宮事件は女性1人、男性3人を後藤が監禁し、

全員に覚醒剤を注射した。

女性は覚醒剤中毒で死亡した。

 

残りの男性も暴行され、後藤は部屋に灯油をまいて、

火をつけて逃走した事件。

男性3人は助かっている。

この事件で後藤は死刑判決を受けた。

実話を描くにあたっての監督と出演者の声

白石和彌

出典:goo.gl/Vc5gzr

映画凶悪の監督を務めた白石和彌は、

元々この事件はテレビを見て知っていた。

話自体が劇的な展開な為、

映画にするのは難易度が高いと思った。

社会性が濃い、骨太の映画を作りたかったので挑戦したと語った。

リリー・フランキー

出典:goo.gl/QxwhSq

本を読んんだ時、これは面白くなるという予感がしたと語っています。

ピエール瀧との関係性があったので、やりやすかった。

ピエール瀧

最初キャスティングでリリー・フランキーと自分が並んでいるのを見て、

ギャグの映画かと思った。

自分がやった役はファンタジーと語っています。

 

ピエール瀧の言葉のとおり、リリー・フランキーとピエールは、

普段から仲が良く、いつもの2人のノリで役を演じたそうです。

 

そんな軽いノリで殺されていく人達とのギャップが、

逆にこの話の怖さを増幅しています。

映画「凶悪」のキャスト

藤井修一・・・山田孝之

スクープ雑誌の記者、編集長の命令で須藤(ピエール瀧)に面会するが、事件は本当にあったと確信、事件の解明と主犯の木村(リリー・フランキー)の疑惑の追及にのめり込んでいく。

認知症の母親を妻(池脇千鶴)に任せっきりで、夫婦仲はギクシャクしている。

須藤純次・・・ピエール瀧

死刑囚だが、獄中から明潮24の編集部に手紙を送る。

殺人くらい朝飯前の凶暴な男。

 

木村(リリー・フランキー)と組み、様々な事件を起こしてきたが、

逮捕されてしまい、木村はシャバに、須藤は獄中にと別々の道へ。

木村に裏切られた事を知り、復讐の為に事件を明るみにする。

木村孝雄・・・リリー・フランキー

凶悪な不動産ブローカー、須藤という暴力マシーンを使い、資産家の老人達を次々と殺害して、その財産を奪う。

五十嵐邦之・・・小林且弥

須藤の舎弟、なぜか須藤の事を尊敬していて、須藤の為なら命さえもかける男、

須藤に命じられるまま、須藤達の殺人事件に関与していく。

藤井洋子・・・池脇千鶴

藤井の妻、認知症の藤井の母親の面倒を一人で見ている。仕事にのめり込み、

家庭を顧みない藤井の態度に疲れ切っている。

日野佳正・・・斎藤悠

木村(リリー・フランキー)の事務所で寝泊まりしていた、見習いの男。

木村から面倒を見てくれと依頼され、須藤の舎弟になる。

遠野静江・・・松岡依都美

須藤の内縁の妻、須藤と行動を共にする。バイオレンスな男須藤だったが、

静江は可愛がった。

静江も須藤のむちゃくちゃな所を受け入れた。

佐々木賢一・・・米村亮太朗

須藤の務所で知り合った友人のヤクザ。刑務所の中で須藤と意気投合して、

仲良くなり出所後須藤の元に身を寄せていたが、須藤を裏切り殺害される。

牛場悟・・・じじ・ぶぅ

酒好きで借金まみれの、電気店の経営者。家族はその借金を生命保険で賄おうとしていたが、死ぬ事なく元気になった為に、家族は悟の殺害を先生達に依頼する。

実際の事件の犯人はその後どうなった?

この事件の犯人、先生事木村(本名三上静男)は、この上申書が原因で警察が動き、

逮捕されました。無期懲役になりました。

死刑にはなりませんでした。それは何故かというと、ウォッカの事件のみ立件出来たのですが、他の事件は被害者が特定できない、或いは死体が見つかっていない事から事件に出来なかったのです。

須藤(本名後藤良治)は死刑なので、死刑を待つ身です。

この映画の見どころ

この映画の見どころは、ピエール瀧やリリー・フランキー、その舎弟の五十嵐、、

ピエールの内縁の妻などの凶悪家族の日常が見れるという所です。

まさに非日常のアウトローの世界を見る事が出来ます。

 

子供が同じ家にいるのに、別の部屋でセックスしたり、(声まる聞こえ)或いは、

事件で逮捕された須藤の話を聞きに山田孝之が、須藤の内縁の妻の元を訪れるが、

「純ちゃん死刑になったの〜?」とあっけらかんと質問するとか、

普通の人間の日常ではありえない様子が実にリアルに描かれています。

この映画の見どころは、まさにそんな犯罪者達の日常を見る事が出来ると思わせてくれるところにあります。

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