映画悪の教典の監督と脚本は誰?【何故あの内容に・・】
はい、今日はこちら。
映画悪の教典です。
この映画の監督と脚本について解説します。
この映画の評価を見ていると、
「楽しめましたよ〜」
と言っている人も多いのですが、
物語の重要な部分をはしょり過ぎだ!
原作の蓮実は、あんなのじゃない!
と、酷評している人が多いんです。
何があって、あの内容になったのか?
というのが気になったので、
映画悪の教典の監督と脚本について解説します。
映画悪の教典の監督と脚本は誰?【何故あの内容に】
出典:goo.gl/3jnVCB
映画悪の教典の監督、脚本共に三池崇史さんです。
三池崇史は映画の監督をする時、
脚本は別の人が担当する事が多いのですが、
今回は原作に思い入れがあったのか脚本も書いています。
内容をはしょり過ぎの声が・・
悪の教典は、映画版「悪の教典」(128分)と、
悪の教典-序章-というタイトルでスピンオフのドラマが作られています。
悪の教典-序章-は、映画悪の教典の3ヶ月前を描いていて、
蓮実のアメリカ時代のエピソードや、
蓮実がいかにして学園内で、
信頼を得る様に仕組んでいるのかが描かれています。
本編の映画と比べて派手さは無いが、
蓮実というキャラクターや、
他のキャラクターのエピソードも描かれているので、
映画を見る前に見ると、映画が引き立つ作りになっています。
監督は三池監督ではありません。
映画悪の教典を見た人の意見を紹介します。
良くなかったという意見です。
※勿論良かったという意見もたくさんありますが、
それは省略しています。
・最初から何故蓮見が慕われているのか分からない。
・蓮実がただ殺しまくる映画。
・話の流れが全て物足りなくて、殺戮シーンだけが延々と続く。
・2時間に駆け足で詰め込みすぎ。
・本当に頭のいい奴ならこんな殺り方はしない。
・命というものを軽んじてる映画です。
・途中からはB級ホラーあるある。
と、こんな意見が多いです。
確かに私がこの映画を見て感じたのが、
蓮実が何故、人を殺すのか?
という事です。
子供がいじめに合っていると言って、
職員室に来るあのオッサンを殺した事や、
蓼沼という暴れん坊の生徒を殺した理由も分からない。
確かに、うざいオッサンだったけど、
殺さなくてもいいじゃない!
別に、殺さなくても蓮実は深刻な事態にならないのに、
わざわざ殺す必要があるのか?
と思ってしまいました。
蓮実はサイコパスの設定だったはず。
サイコパスは他人に共感しないとか、
色々な特徴があったが、
映画の蓮実はサイコパスと言うより、
単なる殺人狂の男として描かれていると感じました。
しかも、ショットガンが喋り、目を開くという、
幻覚まで見えている。
この映画のラストで、
警察に捕まった蓮実は、無実になる為の演技をして、
二階堂ふみが、「もう次のゲームを始めている」と指摘していたが、
あんな幻覚が見えているんであれば、
本当に無実になっても不思議はない。
元々脚本は別に有った
実は映画悪の教典は別に台本がありました。
しかし、その台本を止めて三池監督が書き直しました。
インタビューで三池監督はこの様に語っています。
映画の台本は、原作者や製作者など、色々な人の意向をくみ取って書くもの。
最初の台本は、そういう物を色々考え過ぎていた。
もっとシンプルにしたかったと語った。
なので、おそらく最初の台本はもっと色々な描写があったと思うのですが、
あえて三池監督が削り取った様です。
三池崇史は何を描きたかったのか?
三池監督は台本の中の様々な描写を削り取った。
それは、私が思った、何故蓮実は人を殺すのか?
という動機、理由の部分や心理描写です。
三池監督はこう語っています。
たくさんの人を殺すことの建前が必要だったり、映画の意義みたいなものだったり。でも、それはハスミンには通用しないんですだからこそみんな、ひどいやつだと思いながら、どこかで「ハスミン」と呼んでしまう、どこかで彼を応援している。
恐ろしいのは、(観客が)差別をし始めているということ。映画を見ながら、ある人物が殺されたとき、その人の断片しか見ていないのに、先入観で「よくやった、こいつは死んでもいい」と思っていたりする。
(蓮実を)ひどいやつだと思いながら、(散弾銃の腕前が)百発百中だと感心していたりする。引用元:goo.gl/y3aSn1
悪の教典:三池崇史監督に聞く 久々のバイオレンス映画「やっぱりハスミンみたいな人が好き」より
この発言を聞いて、ちょっとハテナって感じになりました。
確かに伊藤英明の演技は悪くなかったけど、
あの伊藤英明の蓮実が見ている人は好きになるだろうか?
見ている人の心の中に芽生える、
差別の心も描きたかったという事もおっしゃってますが、
その意味は、映画の中でうっとうしいキャラクターが、
蓮実に殺された時、こいつは殺されてもいいと、
逆に、良くやったと思ってしまう心理の事。
確かに、偉そうな東大を目指しているガリ勉が殺された時は、
別に可愛そうだとは思わなかったし、
蓮実に見つかって、抵抗せずただ、
「ギャー、ギャー」とわめいて停止しているだけの生徒は、
逆に見ていてイライラしたが・・
要約すると、蓮実が殺しまくる所を、
面白く見せたかったという事が答えだと思います。
私は映画を見て、蓮実の事をハスミンとは愛称で呼ぶ気になるほど、
魅力は感じなかったというのが感想です。
素材はいいのに、勿体ないな〜
と思う映画でした。
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