映画悪の教典の感想【序章を見てから映画を見た方がいい】

2019年11月21日

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映画「悪の教典」です。

2012年11月10日公開の映画です。

監督は三池崇史

主演は伊藤英明

 

原作は貴志祐介の同名小説です。

 

映画版悪の教典を見た感想という事でお伝えしたいと思います。

簡単にストーリーを紹介すると、

 

様々な問題を抱える生徒、先生達がいる学校で、

人気者の教師、蓮実聖司。

 

頭脳明晰で運動神経抜群。

全く欠点の無い男だった。

 

生徒や教師からも慕われる蓮実だったが、

実は彼には裏の顔があった。

 

自分の都合に合わせて、邪魔な存在を殺していく、

サイコキラーだった。

 

という内容です。

今日はこの映画を見た感想です。

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映画悪の教典の感想【序章を見てから映画を見た方がいい】

この映画を見終わって最初に思った感想は、

「何これ?何が言いたいの?」

という、非常に残念な感想でした。

 

というのも、登場する人物全てに魅力が感じられない。

 

ただ、嘘つきの頭のおかしい教師が、

嘘がバレそうになり、生徒をどんどん殺害していっただけ、

そんな話に見えました。

 

犯罪を扱った映画を見た時、

犯罪を犯す主人公に、共感は出来ないものの、

何か爽快感みたいな物がある映画は面白いのですが、

 

この作品に至っては、そういうのも感じられず、

通り過ぎて行っただけの様な印象を受けました。

主人公の蓮実の描き方が不十分

まず、分かりにくいのは、サイコパス蓮実は何故あれほど、

生徒たちや周りの教師に慕われているのかが描かれていない。

 

実は蓮実は生徒たちの個人情報や抱えている問題、

人物の性格などを全てデータ化している。

 

そして、それは生徒だけではなく、同じ職場の教師も同様です。

全て調べ上げている。

 

更に、その人たちの人間関係が分かる相関図まで作っていて、

そのデータを元に、

周りの人間の評価が上がる様に行動しているのです。

 

裏で操っている。

 

そういったデータを活用し、

ドラブルを回避したり、人の心を操り自分が有利になる様に、

仕向けている。

 

しかし、この描写があるのは、悪の教典-序章-という、

スピンオフのドラマです。

 

このスピンオフを見ていないと、

そんな事も分からないので、蓮実はただのイケメンだから、

生徒に人気があるのかと思ってしまいます。

 

蓮実がいかに、用意周到でズル賢い人間なのかが弱い。

 

蓮実の暴走が始まって、

同じクラスの女の子が止めるのも聞かず、

蓮実の放送を信じて、

一部の生徒達は屋上を目指します。

 

勿論これは蓮実のワナです。

 

何故一部の生徒は蓮実の放送の内容をを信じて、

屋上に行こうとしたのか。

 

蓮実の人心掌握術が分かっていれば、

もう少し納得できたのでは?

と思ってしまいます。

 

 

また、蓮実が生徒たちを、殺していく事になる動機が、

単純で、蓮実はバカなのかと思ってしまいます。

 

主人公の蓮実の魅力が伝わって来なかったのが、

残念に思います。



虐殺シーンが長い!と感じる

蓮実は交際していた生徒が邪魔になって、

屋上でお手製のブラックジャックを使い、

打撃を加え、安原美彌(水野絵梨奈)を屋上から、

飛び降り自殺に見せかけて落とした。

 

その美彌を探しに来た女生徒に、

それがバレそうになったので、その生徒も殺した。

 

そこから、同僚の美術教師久米先生の仕業にしようと考えて、

その久米を呼び出します。

 

久米が生徒皆殺しのうえ自殺。

それが蓮実の筋書きです。

 

久米を殺し、蓮実の殺戮が始まりますが、

そのシーンは、ハッキリ言って見ていて苦痛です。

 

ただ、蓮実の手によるハンティングの様に、

一方的に殺されていきます。

 

生徒たちは、ただ悲鳴を上げて殺されていきます。

生徒の反撃は殆どありません。

 

そんなシーンが延々と続きます。

 

そんな殺戮シーンの中に、

ちょこちょこギャグの様なシーンが挟まれます。

 

山田孝之演じる教師がパンティの匂いを嗅いで殺されるシーンや、

ガリ勉が殺される時に「東大行けるかな?」と言うと、

蓮実が「To die?」と言って、ズドンと殺すとか、

 

また、仁義なき戦いのオマージュの様な、

カメラワークが出てきたりもします。

 

そういう小ネタを挟みながらも、

続く蓮実の殺戮は、ただただ長いと感じるのです。

 

もっと、生徒や他の先生が立ち上がって、

蓮実に戦いを挑む姿を見たかったのですが、

そんなシーンは一切なし。

 

私は原作は読んでないのですが、

原作には、ちゃんと、そういうシーンは描かれている様です。

 

映画は、そういうシーンをカットして、

蓮実が高校生をハンティングするという、

残酷ショーを延々と見せられるだけの作品になってしまった。

 

そんな印象です。

序章-を見てから映画を見るのがオススメ

という事で、映画悪の教典について書いてきましたが、

殆どが文句みたいになってしまいましたが(笑)

 

まだ、悪の教典を見ていない人は、

スピンオフドラマの「悪の教典-序章-」を先に見てから、

映画版を見る事をオススメします。

 

映画版では描かれていない、

この事件が起こる3ヶ月前の出来事を描いています。

 

蓮実が何故人望があるのかとか、

蓮実のアメリカ時代なども描かれています。

 

派手な殺人はありませんが、

この序章を見た方が映画が楽しく見れます。

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