【映画】凶悪ネタバレ感想-面白い面白くない【どっち?】

2019年11月21日

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

はい、今日はこの映画凶悪の感想です。

2013年の映画

監督は「日本で1番悪い奴ら」や「虎狼の血」などで知られる白石和彌。

興行収入は2億円強の映画です。

 

この記事はタイトルのとおり、この映画を見た私の感想も書きますが、

この映画を見た、皆んなの意見も紹介したいと思います。

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【映画】凶悪ネタバレ感想-面白い面白くない【どっち?】

映画凶悪はノンフィクション小説の、

「凶悪 ある死刑囚の告発」が原作になっています。

 

実際にあった事件「上申書殺人事件」がモチーフとなっています。

 

簡単に映画のあらすじを紹介すると、

スクープ雑誌「明潮24」の編集部に死刑判決を受けた男、

須藤(ピエール瀧)から手紙が届きます。

 

その手紙には須藤が関わった、まだ表に出ていない、

3件の殺人事件を告白する内容が書かれていた。

 

記者の藤井(山田孝之)は、

須藤に会う為に東京拘置所に向かう。

 

須藤はなぜ今更殺人を告白するのか?

 

自分の死刑執行を延長するのが目的なのか?

出典:https://twitter.com/meicho24

藤井に会った須藤は、3件の殺人事件と、

この事件の首謀者先生(リリー・フランキー)の事を語り出す。

この映画どこが面白い?

この映画、実は見る前に、見ようか見まいか、

かなり迷った映画です。

 

実際に起こった殺人事件がモチーフになっているから、

ショッキングな殺人のシーンなどがあるんじゃないか?

 

という事が気になったからです。

 

しかし、何もする事がないので仕方なくこの映画を見たのですが・・

 

 

「何これ?面白い!」

 

すっかりこの映画にハマってしまいました。

 

何が面白いのか?

 

それは冷酷な不動産ブローカーの先生(リリー・フランキー)と、

先生の凶暴な暴力装置である須藤(ピエール瀧)の犯罪を犯す様子が、

 

実に生き生きと描かれているからです。

 

悪知恵は働くが、全く犯罪を実行する腕力がない先生。

それとは、全く逆で腕力以外は何もない須藤。

 

映画の中でも先生は、

「お互いに足りない部分を補い合っている1つの車輪だ」

と2人の関係をそう表現します。

 

その言葉のとおり2人は協力しあって犯罪を犯し、

大金を儲けていきます。

 

その様子が面白い。

出典:goo.gl/7DnYwE

 

先生と須藤には全く共感できないが、

 

グッドフェローズやスカーフェイスなどのギャング映画で、

犯罪者達が犯罪を犯して、

 

のし上がっていく様子を描く描写がありますが、

 

そんなシーンを見て感じる痛快感というか、

妙な爽快感を感じる事が出来たのです。

 

 面白くない!という人の意見も紹介

逆にこの映画を見て、面白くないと低評価をする人もいます。

その理由を調べてみると、大体の意見がこれです。

 

ただただリリーフランキーが怖い。

数日引きずりました。

 

胸糞が悪い映画だった。

何が言いたいのか分からない。

 

日野の2トンのCMを見ても怖くなります。

 

という意見です。

 

確かに、リリーフランキーとピエール瀧の演技は怖かったですね。

 

リリーフランキーは、

ピエール瀧の様に直接的な暴力シーンは少ないのですが、

冷酷なサイコパスという感じの怖さがあります。

 

この映画を酷評している人の意見の中に、

何が言いたいのか分からないとか、

何が伝えたいのか分からないという意見があります。

 

監督の白石和彌はこの映画で何を描きたかったのでしょうか?

映画凶悪で伝えたい事、描きたかった事とは?

映画凶悪の監督である、白石和彌はインタビューで凶悪について、

この様に語っています。

 

物凄いスクープを掴んだ、

主人公の藤井を単なるヒーロー、勝者として描きたくなかった。

 

藤井を通して描きたかったのは、

 

マスコミ論と人間の懲罰感情

 

白石は以前からマスコミのあり方に、

いかがなものかとと思う事があった。

 

雑誌は部数を伸ばす為に、面白おかしくタイトルを付けたり、

どんな事でもエンタメ化していくマスコミ。

 

そして売り上げ至上主義。

 

※映画凶悪の中でも不動産ブローカーの木村(リリーフランキー)が、

犯罪を犯すのは当たり前過ぎて面白みに欠けるという事から、

この事件から手を引けと藤井は編集長に言われる。

 

そして、下らない熱愛スクープの取材に行かされる。

 

もう一つが懲罰感情。

 

人が人を裁くという事。

 

例えば裁判員制度を調べていくと、導入されてから明らかに、

厳罰化(厳しくなっている)されていると感じる。(白石の意見)

そういった事を描きたいと思った。

 

※この事件を追いかける藤井も事件に感情移入して、

木村(リリーフランキー)を死刑台に送る事に執念を燃やす。

 

木村に対して復讐の炎を燃やしていた須藤よりも、

藤井の方が木村の死を望んでいる様子が描かれている。

映画凶悪はグロいのか?

グロい描写が苦手という人もいると思います。

怖いから映画凶悪を見たいけど、見れないという人もいるかと思います。

 

この映画はグロいのか?

グロい映画と言えば園子温の「冷たい熱帯魚」。

 

埼玉愛犬家連続事件を映画化した作品で、

殺した相手を解体するシーンが頻繁に出てくる。

 

よく凶悪はこの作品と比較されているんですが、

グロさは断然冷たい熱帯魚の方が上で比べ物にならない。

 

凶悪も殺人のシーンが出てきたり、

死体を解体して燃やすシーンがありますが、

 

かなり直接的な描写が抑えられているので、

正直余りグロいな〜という印象はありませんでした。

 

冷たい熱帯魚は生首や人骨など直接映っていますが、

凶悪は映りません。

まとめ

映画凶悪の面白さは、

リリー・フランキーとピエール瀧の凶悪な演技。

 

面白くないと言っている人は、

リリーフランキーやピエール瀧の演技が怖かった。

かなり怖さに耐性の無い人。

 

冷たい熱帯魚と比べれば、グロさも大した事がなく、

エンターテイメント作品に仕上がっている。

見て損は無いと思います。

 

そんな映画でした。

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